AC49.9kW・100kWhの低圧蓄電所。土地の取得から連系・運用保守まで含めて ALL IN 1,900万円(税込)。同じ機械を、同じ価格で置いても、 東京なら3.7年で回収し、北海道は15年かけても投資の2割しか戻りません。
判定の根拠は、電力需給調整力取引所(EPRX)が公表している一次オフライン市場の確報値 2024年4月〜2026年7月・28か月分です。これを当社でコマ単位に再集計し、 電源属地別の実効約定率を9エリアそれぞれで出しています。
所要1分の入力。1営業日で判定結果をお返しします。売り込みの電話はしません。
EVIDENCE ─ 9エリアの判定
蓄電所の収入は「需給調整市場で、いくらの単価で、何コマ約定できたか」でほぼ決まります。 その約定のしやすさがエリアで全く違います。当社が出した判定は次のとおりです。
| エリア | 初年度単価 | 実効約定率 | 初年度純益 | 表面利回り | 投資回収 | 15年累計純益 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 東京 | 9.97円 | 93.2% | 609万円 | 32.1% | 3.7年 | 5,574万円 | 成立 |
| 東北 | 9.99円 | 87.3% | 564万円 | 29.7% | 4.0年 | 5,149万円 | 成立 |
| 関西 | 9.57円 | 73.7% | 434万円 | 22.8% | 5.7年 | 3,909万円 | 成立 |
| 中部 | 9.86円 | 71.3% | 432万円 | 22.8% | 5.7年 | 3,892万円 | 成立 |
| 中国 | 8.98円 | 45.5% | 202万円 | 10.6% | 15年で回収せず | 1,703万円 | 見送り |
| 九州 | 7.00円 | 50.4% | 158万円 | 8.3% | 15年で回収せず | 1,288万円 | 見送り |
| 北陸 | 9.06円 | 32.2% | 110万円 | 5.8% | 15年で回収せず | 834万円 | 見送り |
| 北海道 | 5.97円 | 37.7% | 58万円 | 3.1% | 15年で回収せず | 338万円 | 投資の18% |
前提:GoodWe製100kWh/AC49.9kW、支払総額1,900万円(税込)。単価は一次オフライン市場の上限10円シナリオ (2026年9月からの上限引き下げを織り込み、FY2025実績15.7〜18.6円をそのまま将来に使っていません)。 実効約定率=応札ありコマ率×量約定率、いずれも電源属地別。集計期間はFY2026確報値の直近3か月(2026年5〜7月)。 費用は当社の保守モデルで、アグリゲーター手数料・容量拠出金・発電側課金・主任技術者委託まで全額を差し引いた後の純益です。 4基以上を同一エリアに集中させると、自分で自分の約定率を下げます。この点も判定時にお伝えします。
CAUSE ─ 比較できない理由
当社が他社3社の提案書を1つずつ検算したところ、同じ「約定率」という言葉が、3社で別の意味で使われていました。
| 提案書 | 書かれている約定率 | 検算して分かった実際の意味 |
|---|---|---|
| A社 | 80% | 定格の87〜95%。みなし出力で+15%上乗せされていた |
| B社 | 記載なし | 48コマ中36.36コマ=75.8%で固定。3社で最も保守的 |
| C社 | 記載なし | 逆算するとほぼ100%。回収2.9年という数字はこの前提から出ている |
同じ言葉で、ある社は定格の95%を、ある社は76%を、ある社は100%を指しています。
土俵を揃えずに利回りだけ並べても、それは比較ではありません。
当社が約定率を市場の実績値から出し直しているのは、この一点のためです。 提案書に書かれた約定率ではなく、そのエリアの電源が実際に何コマ取れたかを数えています。
MARKET ─ 2026年度に起きた変化
FY2025とFY2026の確報値を並べると、市場の姿が1年で入れ替わっていることが分かります。 参加者が殺到したエリアから、単価と約定率が崩れ始めています。
| エリア | 募集量 | 応札(49.9kW換算) | 充足率 | 平均単価 | 量約定率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京 | 203.0 → 89.0MW | 423 → 1,453基 | 10.4% → 81.5% | 16.25 → 11.76円 | 98.6 → 94.4% |
| 中部 | 153.1 → 75.8MW | 121 → 1,083基 | 4.0% → 71.3% | 18.42 → 12.76円 | 91.9 → 73.3% |
| 東北 | 94.7 → 51.5MW | 13 → 209基 | 0.7% → 20.2% | 18.62 → 14.50円 | 99.7 → 88.3% |
| 中国 | 164.2 → 73.9MW | 39 → 407基 | 1.2% → 27.5% | 18.08 → 11.18円 | 95.7 → 49.0% |
| 九州 | 140.8 → 62.9MW | 200 → 910基 | 7.1% → 72.1% | 18.90 → 8.50円 | 91.0 → 52.7% |
左=FY2025、右=FY2026(一次オフライン・電源属地別)。九州は平均単価が18.90円から8.50円へ、 量約定率が91.0%から52.7%へ落ちています。この崩れ方は、先に入った人ほど有利で、後から入るほど不利になる構造を示しています。 当社が九州を「見送り」と判定しているのは、この実績が理由です。
PRODUCT ─ 何を、いくらで
用地の取得と造成、蓄電池・PCS一式、キュービクル、フェンス、基礎工事、系統連系の接続検討と申請、 電気主任技術者の外部委託、O&M・メンテナンス、保険・災害補償、アグリゲーターとの市場参入契約。 標準的な立地であれば、この1,900万円以外の費用は発生しません。 特殊な工事が必要な立地は、着工前に金額を出してご了承をいただいてから進めます。
市場への入札はアグリゲーターが行います。オーナー側の作業は、年1回の会計処理と、 年次点検の日程調整だけです。遠隔監視のため現地に行く必要はありません。 収益はアグリゲーターからの精算書で毎月確認できます。
容量市場(発動指令電源)は、定格を3時間出し続けられることが要件です。49.9kW×3時間=149.7kWh。 この商品は100kWhなので、容量市場には33.3kW分、定格の3分の2しか応札できません。 216kWh級の商品ならフル応札できます。この構成が1,900万円で収まっている理由の一部は、ここにあります。 上の判定表は容量市場の収入を織り込まずに計算しているため、この弱点は判定結果には影響していません。 ただし「容量市場も含めてフルに取りたい」という方には、この商品は向きません。
BREAKDOWN ─ 東京エリア・初年度
隠している費目はありません。売上から引くものを全部引いた後の金額を、初年度純益と呼んでいます。
そのとおりです。単純に割れば3.1年です。それでも当社が3.7年と書いているのは、 ΔkW単価が年々下がる前提で計算しているからです。初年度の単価がそのまま15年続くとは考えていません。
| 経過年 | ΔkW単価 | その年の純益 | 累計(投資1,900万に対して) |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 9.97円 | 609万円 | △1,291万円 |
| 2年目 | 8.83円 | 529万円 | △762万円 |
| 3年目 | 7.92円 | 465万円 | △298万円 |
| 4年目 | 7.20円 | 438万円 | +141万円 |
| 5年目 | 6.62円 | 398万円 | +538万円 |
| 6年目 | 6.17円 | 365万円 | +904万円 |
単価は10年目で下げ止まる形で置いています。加えて蓄電池の劣化を年1.5%で見込み、kWh依存の収入を落としています。 判定表の「15年累計純益」はこの逓減をすべて反映した後の数字です。 初年度の数字を15年掛け算しただけの累計は、この業界でよく見かけますが、当社は採りません。 なお消費税還付を使う場合、実質の投資負担は1,900万円より小さくなりますが、判定表の回収年数は還付を織り込まず、支払総額1,900万円のまま計算しています。
QUESTIONS
JUDGE
商談ではありません。エリア(東京電力管内、など)と、おおよその面積。 この2つだけいただければ、上の表と同じ形式の判定を1営業日でお返しします。 土地をまだお持ちでない場合は、成立エリアの中から当社が候補地を探します。
判定の結果「見送り」とお伝えすることがあります。実際、9エリアのうち4エリアは 当社の基準では成立しません。成立しない土地に置いていただいても、 当社が困るだけです。だから先に判定をお渡ししています。